こんにちは、ちくわぶです。
今回は地中海版のぼくのなつやすみ的なアドベンチャーゲーム、「Alba: A Wildlife Adventure」をプレイした感想とゲーム内容について解説したいと思います。
前提
まず前提として、筆者のプレイ環境・状況は下記になります。
プラットフォーム | Steam |
プレイ時間 | 4時間 |
プレイ状況 | 本編クリア済み サブ目標も全て達成済み |
購入価格 | 865円 |
世間の評価
メタクリティックでの評価は以下の通りでした。
メタスコア | ユーザースコア | |
PC | 79 | 8.1 |
Nintendo Switch | 80 | 7.2 |
iOS | 84 | – |
概ね80点という感じでしょうか。
Switch版だけ点数が低いですが、レビューコメントにはネガティブな声はなく、レビュー数自体が少ないため、あまり参考にならないかもです。
全体的にグラフィックとサウンドを評価する声が多く、ネガティブな意見はあまり見られませんでした。
ごく少数ですが、ボリュームが少ない点と、バグによるパフォーマンス低下(PC)について指摘する声があるくらいでした。
概要
公式トレーラー
どんなゲーム?
- 地中海版のぼくのなつやすみ的なアドベンチャーゲーム
- 島民の手伝いや自然保護をしてホテル建設中止の署名を集める
- 島に生息する動物の写真を撮影して野生動物ガイドを完成させる
あらすじ
舞台はとある地中海の島「セカラル」。
主人公の少女アルバは、祖父母の家に1週間滞在するため島に訪れた。
親友のイネスとの再会を果たし一緒に島を探検していると、網に絡まり浜に打ち上げられたイルカを発見する。
イネスは網の除去、アルバは大人の助けを呼ぶことに。
連携して無事にイルカを助けることが出来たアルバとイネス。
そこでイネスから「ワイルドライフ・レスキュー・リーグ(AIWRL)」の結成を提案される。
自分たちで野生動物を守ろうと決意する二人。
翌日、町長より大発表があるということで、自然保護区に集められたアルバたち。
発表とはなんと、自然保護区を壊し、そこにホテルを建設する計画なのだった。
今こそAIWRLの出番と、ホテル建設の中止を求める署名を集めることにしたアルバとイネス。
果たしてホテルの建設を止めることは出来るのだろうか。
特徴
可愛いデフォルメされたキャラクター
デフォルメされたキャラクターが可愛いです。
会話中もよく動くんですが動きがちまちましていて可愛い。
特に筆者のお気に入りはアルバ、イネスが走るときの動作で、ランダムでスキップや、キーン走りをしてくれます。
これが可愛いくてほっこりします。
臨場感のある地中海の島
舞台となる地中海の島はとても小さいですが、一応オープンワールドとなっています。
島もデフォルメされたグラフィックで描かれているものの、生きた自然がしっかり表現されています。
特に波の表現がリアルで、思わず波打ち際を走りまわりたい衝動に駆られました。
また、環境音が素晴らしく、実際に島を訪れているかのような臨場感があります。
また、主人公のアルバは喋ることがないのと、時折投げかけられる質問に対する選択権がプレイヤーに委ねられているので、没入感を促進してくれています。
ホテル建設中止の署名を集めるのが目的
自然保護区を守るため、ホテル建設中止の署名を集めるのが本筋の目的となっています。
署名は困っている人の手伝いだったり、動物の救助や自然保護区の復旧などの自然保護活動をすることによって集めることが出来ます。
署名をしてもらえるクエストには、メインストーリーにそったメインクエストと、その他のサブクエスト的なものに分類されます。
メインクエストだけをクリアするだけでも署名は集まるので、署名集めの状況が本筋に影響するようなことはありません。
動物の写真を撮影
アルバはスマートフォンを所持しており、そのカメラ機能を使って動物の写真撮影が出来ます。
撮影した動物は野生動物ガイドブックに登録されるので、全ての動物を撮影してガイドブックを完成させるという楽しみもあります。
ゲーム中では本筋のイベントを進めない限り、時間は経過しないので、心ゆくまで動物観察が楽しめます。
ぼくなつのように強制帰宅させられるようなことはありません。
良かった点
- キャラクターが可愛い
- 地中海の島を訪れた気分になれる
- 動物の写真撮影が楽しい
特徴で挙げた通り、キャラクターが可愛く、ほっこり出来ました。
また、地中海の島の再現が素晴らしく、リゾートに訪れたような気分になれました。
島には多くの動物が生息しており、結構な頻度で未発見の動物に遭遇することが出来るので、常にその期待感を持ってプレイすることが出来ました。
悪かった点
- ノスタルジックは感じない
- 動物が鳥ばっかり
悪いところではないのですが、
本作は舞台が現代で、かつ地中海の島なので、日本人としてはノスタルジックは感じませんでした。
また、ぼくなつだと滞在期間を終える際、親交を深めた人たちとの別れが演出されていて、温かいながらも寂しい気持ちに浸ることが出来ますが、そういうのはありませんでした。
なのでぼくなつチックではありますが、ぼくなつのようなノスタルジックな体験を期待してはいけません。
あとは、鳥が好きな方にはプラス要素かもしれませんが、動物の大半が鳥だったので、個人的には鳥以外の動物にももっと種類があれば良かったのに…とは思いました。
評価
評価は…
シナリオ | 3.0 | 自然保護をテーマに善悪がはっきりした分かりやすいシナリオで深みのあるようなものではないです。 |
キャラクター | 3.5 | キャラクターの見た目、仕草が可愛いです。 島の住人は個性的で、会話が豊富に用意されているので、ついつい話しかけたくなります。 |
クリエイティブ | 4.0 | 波の表現、環境音が素晴らしく、リゾートに訪れた気分になれました。 |
探索の面白さ | 3.5 | 風景が良いので歩くのが気持ちよいです。 新たな動物と遭遇する機会も多く退屈しませんでした。 |
操作性 | 3.0 | 特にストレスは無かったです。欲を言えば撮影中にも移動出来ると良かったです。 |
ユーザビリティ | 4.0 | ゲーム自体がシンプルというのもありますが、要素が少なくスッキリしていて、求められる操作も簡潔で分かりやすかったです。十字キーのワンプッシュでやることリストに地図、撮影モードへの切り替えが出来るのが快適でした。 |
ボリューム | 2.0 | やり込み要素を含めボリュームは少ないです。 |
音楽 | 3.5 | 環境音を重視しているため、流れる機会は少なめです。 ベタな南国的な音楽ではなく、スペイン音楽で地中海の島の雰囲気を演出してくれています。 |
ということで 3.5 です!
シナリオはシンプル、ゲーム性も簡単なので、子供でも遊べる内容になっています。
地中海の自然が良く描かれているので、大人でもリゾートに訪れた気分で楽しめると思います。
自然保護がテーマなので、作り手側としては子供から大人まで幅広い世代に手に取ってもらいたい意図を感じました。
内容的にぼくなつを連想させるので、ノスタルジックな体験を期待してしまいがちですが、その要素はあまりないので、そこは期待しないほうが良いです。
あとは、ボリュームは少ないので、フルプライスで購入した場合は、多少割高感を感じるかもしれません。
以上のように、地中海の島の自然を感じながらストレスフリーに遊べるゲームなので、社会に疲れた大人にもおススメしたい一本です。
Alba: A Wildlife Adventure
発売日:Steam:2020年12月11日 / Nintendo Switch:2021年7月21日
価格:Steam:1,730円(税込) / Nintendo Switch:2,178円(税込)
プレイ人数:1人
ジャンル:アドベンチャー
開発:ustwo games
発売:
Steam:ustwo games, PID Games / Nitendo Switch:サンソフト
CERO:A
プラットフォーム:Apple Arcade / Nintendo Switch / Steam
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