Kena: Bridge of Spiritsをレビュー。ゼルダライクで美麗グラの3Dアクションアドベンチャー

レビュー

こんにちは、ちくわぶです。

発表時から気になっていたKena: Bridge of Spirits。

セールに来ていてようやくプレイしたのですが、期待通りの良作だったのでレビューしてみました!

前提

まず前提として、自分のプレイ環境・状況は下記になります。

プラットフォーム:PC(Epic Games)
プレイ時間:14時間
プレイ状況:難易度スピリットガイド(ノーマル)をクリア
購入価格:3135円(セールで購入)

概要

あらすじ

主人公のケーナは過去の悲劇に囚われ現世に留まってしまっている死者の魂を救う「スピリットガイド」である。

ある目的のために神山神社を探して呪いにより滅びた村を訪れたケーナ。

そこで呪いの力をまとい苦しむ仮面のスピリットと遭遇する。

助けようとするも拒絶され呪いの力に襲われてしまう。

これを撃退し、呪いを浄化したところで2人の子供のスピリットと出会う。

ケーナの呪いを浄化する力を見ていた子供たちから、森深くに囚われた兄のタローを助けて欲しいとお願いされる。

これを快く引き受けたケーナ。ここから物語が始まる。

ざっくりこんなゲーム

  • ゼルダライクな3Dアクションアドベンチャーゲーム
  • バトルの難易度高め
  • グラフィックが奇麗
  • ピクサーアニメーションみたい

特徴

ピクサーアニメーションを彷彿とさせる美麗なグラフィック

元々はアニメーションの制作スタジオだった会社さんの作品だからなのか、インディーズとは思えないクオリティの美しいグラフィックが特徴です。

あとは、ピクサーアニメーションを彷彿とさせる表情豊かなキャラクターが可愛いです。

こちらの会社さんは過去にゼルダの伝説ムジュラの仮面のファンアニメを制作されていて、ゼルダの影響を受けているゲームという印象です。

ムジュラの仮面と同様に、仮面が物語の大事な要素として描かれており、その影響が垣間見えます。

ゼルダライクなアクションと謎解き

ゼルダほど多彩ではないものの、ゼルダでお馴染みのアクションが用意されています。

弓矢

狙いをつけて矢を放ちます。

遠距離から敵を攻撃したり、遠方のスイッチを押すのに使用します。

スキルを獲得すればジャンプ中にエイムすることにより時間の流れが遅くなるので、狙いが定めやすくなります。

結構戦闘中に狙いをつけないといけない場面が多いので重宝します。

初期の矢の本数は4本。消費した矢は時間経過で補充される。

爆弾

狙いをつけて吸着型の爆弾を投げます。

吸着型の爆弾なので当たった場所や敵にくっつきます。

ゼルダと違ってオブジェクトを破壊するのではなく、浮力を失ったオブジェクトに浮力を与えて足場を作るのに使用します。

また、攻撃では範囲内の敵にダメージを与えることが出来ます。

フックショット

正確には弓矢のアクションなのですが、ゼルダで言うフックショットのようなアクションがあります。

特定の的に矢を打ち込むことで、的の場所まで瞬時に移動することが出来ます。

ジャンプアクション

ゼルダでは基本的に足場がなくなると自動的にジャンプしますが、それとは異なりボタンを押してジャンプする方式です。(こっちのほうがオーソドックスですが)

空中でジャンプボタンを押すと二段ジャンプが可能なので、ジャンプアクションが苦手な方でも多少安心かもしれません。

二段ジャンプのおかげでそこまでシビアなタイミングのジャンプが求められることはない。

ROT

このゲーム特有の要素ですが、

ROTという森に生息する謎の生き物の力を借りて、重いものを動かして足場を作ったり、腐敗を浄化したりすることが出来ます。

ROTは力持ち。任意の場所に重いものを移動してくれる。
ROTの力を借りて腐敗した森を浄化することが出来る。

森の涙があるポイントでは、ROTが一時的に本来の形態を取り戻すことが出来、敵を攻撃したり、腐敗したオブジェクトを破壊して道を切り開いたりすることが出来ます。

謎解き

ゼルダほど難しくないですが、道中に謎解きがあります。

また、頻度もゼルダほど多くはないのでそこまで悩んで行き詰まるようなことはないと思います。

難易度高めのバトル

可愛い見た目に似合わず、バトルの難易度は高めです。

ノーマルの難易度でプレイしましたが結構死にました。。。

ボス戦の大半は、何度かトライアンドエラーを繰り返して行動パターンを見切ることでクリアすることが前提になると思います。

アクションが得意でない方は迷わずイージーモードでのプレイをおススメします。

以下にバトルのアクションについて記載します。

近接攻撃

出が早いが威力の低い弱攻撃、スキは大きいが威力の高い強攻撃があります。

スキルを修得することにより、ダッシュ攻撃、後述する勇気ゲージを消費する高火力な攻撃など、多彩な近接攻撃が可能になります。

隙の少ない弱攻撃。連続で出すことでコンビネーションを繰り出すことが出来る。
強攻撃はボタン押しっぱなしで強力な溜め攻撃が可能。

遠距離攻撃

上述の弓矢、爆弾を使用して遠距離攻撃が可能です。

スキルを修得することで後述する勇気ゲージを消費する高火力な攻撃が可能になります。

回避行動

ケーナが前転したり、バク中したりして回避行動をとることが出来ます。

前転の移動距離は長めですが無敵時間は長くないので、単発の攻撃は素直にガードした方が安定するかもです。

ガード&パリィ

ケーナの周りにシールドを張って、攻撃を防ぐことが出来ます。

シールドには耐久力があり、一定のダメージを防ぐと壊れてしまいます。

また、攻撃を受ける瞬間にシールドを張ることで耐久力を減らすことなく攻撃を弾くことが出来ます。(パリィ)

スキルを修得すればパリィの後に反撃をしたり、勇気ゲージを回復することが出来るので、狙ってパリィ出来るとボス戦が有利になります。

終盤、頻度は多くないですが、パリィしないと倒せない敵が出現するので、パリィを強いられるケースも存在します。(嫌な人は嫌かも)

パリィの演出が気持ちいい!

勇気ゲージ

消費することでROTの力を借りた攻撃をすることが出来ます。

スキルで習得出来る攻撃は強力なので、習得出来れば火力がグっと上がります。

ゲージは攻撃を当てたり、敵がドロップする光の球を入手することで溜まります。

画面左下の円形のゲージが勇気ゲージ。消費することでROTの力を借りた強力な攻撃が発動出来る。

回復手段

バトルエリアに設置された花をROTを使って浄化することでケーナの体力を回復することが出来ます。

これがバトル中の唯一の回復手段になります。

バトルエリアに設置されている花は数に限りがあるので、ボス戦ごとに決まった回数しか回復することが出来ません。

これがバトルの難易度を上げてる一因でもあります。

また、花の浄化には勇気ゲージを消費するので、攻撃にゲージを使用しすぎていると、いざというときに回復出来ないということがあります。

勇気ゲージのストックがあると、自動で花にフォーカスがされる。この状態でボタンを押すことで遠距離からも回復が出来る。

一応オープンワールド

そこまで広大ではないですがオープンワールドなのでエリアの移動はシームレスです。

ただ、物語の進行により侵入出来るエリアが広がっていく仕組みになっているので、オープンワールドゲームではないので、そこは期待しないように。

探索で帽子収集&成長要素を獲得

フィールド上には以下のものが隠されており、探索するモチベーションになっています。

帽子

コレクション要素です。

連れているROTに装備させて見た目を変えることが出来ます。

宝箱などで発見するとショップで購入できるようになります。

お金

帽子を購入するためだけの用途です。

ROT

上述してますが、ケーナが連れてる謎の生き物です。

一定数発見するごとにケーナがレベルアップし、開放出来るスキルの種類が増えます。

カルマ

カルマを消費してスキルを修得することが出来ます。

カルマはストーリーの進行で獲得出来ますが、それ以外にもROTに好物の果物を食べさせたり、フィールドの各所にある花の神社を浄化することでカルマを獲得出来ます。

瞑想ポイント

各地に瞑想ポイントがあり、瞑想することでケーナの体力上限がアップします。

瞑想中に映し出される風景の映像が美しく一緒に瞑想したくなる。

悲劇により彷徨う魂を救う物語

登場人物はみんな、村を襲った悲劇により命を落としてしまい、心残りがあるために現世を彷徨っている人たちです。

なので、基本的に悲しさが根底にある物語となっています。

ケーナにより救われて成仏することになるのですが、そのときの描写には心を打たれました。

救われてハッピーエンドなんですが、成仏してしまうとゲーム上からは居なくなってしまうので切ないですね。。。

良かった点

  • グラフィックが奇麗
  • キャラクターが可愛い
  • 感動的なムービー
  • アクション性の高いバトル

グラフィックが奇麗

特徴で挙げているようにグラフィックが奇麗で、森の自然が美しく描かれています。

メジャータイトルと比べても遜色ないクオリティだと思います。

キャラクターが可愛い

これも特徴で挙げている点ですが、キャラクターの表情が豊かでとっても可愛いです。

兄弟想いのベニ、サイヤ、タローがお気に入り。

感動的なムービー

ストーリーの随所で感動的なシーンがピクサーを彷彿とさせる質の高いアニメーションで描かれています。

ストーリー自体は濃いわけではないのですが、温かい気持ちになれました。

アクション性の高いバトル

特徴で挙げているように多彩なアクションが用意されており、攻撃連打のゴリ押しではクリア出来ないようなアクション性の高いバトルとなっています。

操作性については一部の操作に難を抱えていますが、トータル的には良い方だと思います。

悪かった点

  • 見た目に反して難易度の高いバトル
  • 混戦時にロックオンし辛い
  • ミニマップが欲しかった
  • 日本語字幕が少し気になるときがある
  • 生き物がいない

見た目に反して難易度の高いバトル

可愛い見た目に反してゴリゴリの難易度のバトルなので、事前情報なしでプレイすると面食らうかもしれません。

混戦時にロックオンし辛い

対象をカメラの中心に捕捉するようにロックオンする機能があるのだが、複数の敵がいて混戦状態の場合に思い通りの対象にロックオンすることが出来ず、ストレスを感じる場面があった。

ボスが雑魚を呼び出すこともあるので、雑魚が邪魔でボスがロックオンし辛いということも。

ミニマップが欲しかった

目的の場所に向かう場合、マップ画面を開いて目標の方向を確認するしかない。

移動しているうちに方向を見失ってしまったりすることもあるので、都度マップ画面に切り替えて方向を確認する必要がありもどかしく感じることがあった。

せめてミニマップを用意して移動しながらマップが確認出来ると良かったかも。

日本語字幕が少し気になるときがある

日本語字幕ですが、基本的に問題はないのですが、たまにセリフに硬さを感じたりすることがありました。

生き物がいない

大したネガティブポイントではないのですが、

ストーリーの設定上あえてなのかもですが、人はおろか生き物が全然おらず、少し物足りなさを感じました。

こんな人におススメ

  • アクションゲームが得意な方
  • 一目見てこのゲームの世界観が気に入った方

評価

ゼルダライクではあるものの、ゼルダと比べてバトルの難易度が高いので、万人におススメするのには多少抵抗があります。

ただ、アクション性が高く、一部の操作に難はあるものの、操作性は悪くないので、骨太なバトルを求めている方にはおススメ出来ます。

また、クリエイティブのクオリティは高く、一目見てこのゲームの世界観が気に入った方であれば、期待通りの世界が体験出来ると思います。

点数

  • シナリオ:3
  • キャラクター:3.5
  • クリエイティブ:4
  • 探索の面白さ:3.5
  • バトルの面白さ:4
  • 操作性:3.5
  • ユーザビリティ:3
  • ボリューム:3
  • 音楽:3.5

ということで 3.5 です!

製品情報

Kena: Bridge of Spirits
発売日:
 ダウンロード版:2021/9/21
 パッケージ版:2022/2/24
価格:
 通常版:4,180円
 デジタルデラックスエディション:PS4, PS5:4,730円 / Epic Games:5,180円
 パッケージ版:PS4, PS5:5,478円
ジャンル:アクションアドベンチャー
メーカー:EMBER LAB
CERO:B(12才以上対象)
公式サイト
PS Store
Epic Games

Kena Bridge of Spirits and all related characters, images, music, sounds, and gameplay sequences shown are copyright Ember Lab, LLC, 2020, all rights reserved.
The Ember Lab, Kena Bridge of Spirits, and related character marks are property of Ember Lab, LLC.
EMBER LAB Privacy Policy & EULA

コメント

タイトルとURLをコピーしました