こんにちは、ちくわぶです。
今回は、お店の運用要素が特徴的なアクションRPG、「ムーンライター」をプレイした感想とゲーム内容について解説したいと思います。
前提
まず前提として、筆者のプレイ環境・状況は下記になります。
プラットフォーム | Steam |
プレイ時間 | 18.5時間 |
プレイ状況 | 本編クリア済み、DLC未プレイ |
購入価格 | 615円 |
世間の評価
メタクリティックでの評価は以下の通りでした。
メタスコア | ユーザースコア | |
PC | 74 | 7.3 |
PlayStation4 | 81 | 7.3 |
Nintendo Switch | 83 | 7.9 |
Xbox One | 84 | 7.7 |
メディアの評価が多少高めですが、ユーザー評価も概ね良好という感じです。
ピクセルアートと音楽を高評価する声が多数ありました。
一方で、ストーリーがつまらない、2つ目のダンジョン以降は同じことの繰り返しで退屈というネガティブな声も多かったです。
概要
あらすじ
はるか昔に行われた考古学的な発掘により、とある「ゲート」群が発見された。そして人々は、この古代の通路が異なる世界、異なる次元へと続いていることに気付く――そして勇猛ながらも無謀な冒険者たちは、この世のものとは思えぬ宝を手にしていった。小さな商業の村「リノカ」は、そんな発掘現場付近に設立された集落であり、冒険家たちが命を懸けて手に入れた宝物を売り、そして身を休める場所であった。
https://store.steampowered.com/app/606150/Moonlighter/
どんなゲーム?
- 高クオリティなピクセルアート
- 自動生成ダンジョン探索型のローグライトアクションRPG
- 夜にダンジョンでアイテム収集し、昼間にそれらを扱ったショップを運営する
特徴
高クオリティなピクセルアート
スーパーファミコン後期を思わせる細かく美麗なピクセルアートで、アニメーションもコマ数が多く滑らかに動きます。
デフォルメされたキャラクターは「ゼルダの伝説 ふしぎなぼうし」を彷彿とさせるデザインになっており、とっても可愛いです。
このゲームで最も魅力的な要素だと思います。
昼は店主、夜は勇者
4つのダンジョンの攻略がこのゲームの目的となっていて、プレイヤーは夜の間にだけダンジョンを探索することが出来ます。
そして昼間はダンジョン探索で収集したアイテムを自分のお店で売ることが出来ます。
お店で稼いだお金を使って、武具の強化、消耗品の購入、お店・村のアップグレードを行うことが出来ます。
このように
夜はダンジョン探索、昼はお店で収集品を販売、そして稼いだお金で武具を強化する。
これを繰り返しながらダンジョン攻略を進めることになります。
アクション要素
攻撃、武器固有アクション、ドッジロールの3つのアクションが出来ます。
武器には剣&盾、両手剣、グローブ、槍、弓矢の5種類があり、リーチや攻撃速度の性能の違いはもちろん、武器毎に固有のアクションが用意されています。
武器は2つまで装備することが可能で、ワンボタンの操作で切り替えることが出来ます。
ドッジロールは無敵時間・移動距離が長めで、攻撃を避ける用途の他に、落とし穴を飛び越えるといったジャンプ的な役目も兼ねています。
ダンジョン探索
ダンジョンは入る度にマップが異なる自動生成ダンジョンです。
フロアは2Dゼルダ的な感じで、いくつもの部屋が連なる形で構成されています。
4フロアで構成されており、フロアごとに中ボス、最下層フロアには大ボスが待ち受けています。
見た目こそゼルダチックですが、謎解きの要素はありません。
ダンジョンでは、モンスターを倒したり宝箱を発見することによってアイテムを入手することが出来ます。
宝箱から入手出来るアイテムには呪いがかけられているものがあります。
呪いには、バックパック上での配置位置が制限されていたり、帰還時に隣接するアイテムを消去したり、同一のアイテムに変化させてしまったりといった様々な効果があります。
なので、バックパック上のアイテムの配置を整理するのもアイテム収集の醍醐味であります。
苦労してアイテムを収集しても、モンスターにやられて体力が0になってしまうとバックパックに入れていたアイテムは全て落としてしまいます。(身に着けていたものは落としません)
お金を消費すれば、アイテムを所持した状態で村に帰還出来るので、最下層まで攻略出来ないと判断した場合は帰還のタイミングを見極めることが大切です。
出来るだけ多くのアイテムを収集したくなるので、隅々まで探索しがちですが、フロアに長居しすぎると一つ目のお化けに襲われるので注意です。
お店番要素
ダンジョンで収集したアイテムを自分のお店で販売することが出来ます。
アイテムを棚に並べる際に、自身で価格設定を行うことになります。
初めはアイテムの相場がざっくりとしたレンジでしか分からないので、一旦値付けした価格に対して、お客さんのリアクションを見ながら価格を調整し、適正価格を探していきます。
ときには羽振りの良いお客さんが来店したり、泥棒がお客さんに紛れ込んできたりといった、ちょっとした遊びが発生します。
ダンジョンの攻略が進むと、クエストが受注出来るようになり、お客さんからオーダーされたアイテムを期日までに納品することで報酬を得ることが出来ます。
育成、収集要素
武具の強化
主人公にはレベルの概念は存在しないので、育成要素は武具の強化のみとなります。
鍛冶屋にお金弥素材を渡して武具の作成をすることが出来ます。
さらに、道具屋でエンチャントを行うことで、作成した武具の性能をアップすることが出来ます。
エンチャントには、エンチャント専用アイテムとお金が必要です。
店、村のアップグレード
ダンジョンの攻略が進むと、お金を支払うことでお店を拡張・設備の改良を行ったり、村に職人を誘致することが出来るようになります。
これらを行うことで、ダンジョン探索や、お店の運営の利便性を向上させることが出来ます。
お供モンスターの収集
ダンジョンでは、モンスターの卵を発見することがあります。
卵を無事に村に持ち帰ることが出来れば、孵化した後にお供としてダンジョンに連れていくことが出来ます。
お供モンスターは主人公と一緒に戦ってくれたり、主人公の攻撃にスタンなどの追加効果を付与してくれたりと、ダンジョン攻略の役に立ってくれます。
良かった点
- ピクセルアートが素晴らしい
- アイテム収集が楽しい
- ほどよい難易度
特徴で挙げている通り、ピクセルアートが申し分なく素晴らしかったです。
ダンジョンの攻略には武具の強化が不可欠で、結構なお金とアイテムが必要となるため、アイテム収集のモチベーションを常に持つことが出来たので楽しかったです。
難易度はノーマル、ハード、ベリーハードの3段階が用意されており、ハードが標準ということだったのでハードでプレイしました。
理不尽さを感じることはない、ほどよい難しさで楽しむことが出来ました。
悪かった点
- ダンジョンが単調
- お店番はあまり面白くない
- ゲーム説明が不親切
4つのダンジョンが用意されていますが、見た目こそ違えど、ギミックやマップの構造に特徴が無いので、2つ目のダンジョン以降の攻略は単調に感じました。
あとは、このゲームの特徴となっているお店番要素ですが、これがあまり面白くありませんでした。
最初の値付けは考えることがありますが、あとはレジに並んだお客さんを捌いたり、泥棒の追い返したりといった数パターンの操作を繰り返すだけなので退屈に感じました。
それに加えて、店で受注出来るクエストは旨味がなさすぎて、ただ面倒なだけとなってしまっているのが残念でした。
それから、全体的にゲーム説明が不親切で、簡単なイラストが表示されるのみでテキストが無く、理解するのに時間がかかりました。
評価
評価は
シナリオ | 2.5 | あまり内容はありません。 ただ、そこは重要視していなかったので気にはなりませんでした。 |
キャラクター | 2.5 | ピクセルアートが可愛いですが、ほぼ個性は描かれていないのでキャラクターとしての魅力は感じませんでした。 |
クリエイティブ | 5.0 | ピクセルアートが素晴らしいです。 |
探索の面白さ | 3.5 | アイテム収集が楽しかったのでダンジョン探索は楽しめました。 ただ、ダンジョン自体は単調なので攻略という点ではあまり面白くないです。 |
バトルの面白さ | 3.5 | 敵の攻撃パターンを読んで回避、隙をついて攻撃するという攻略が出来てるうちは楽しかったですが、終盤は目押しで回避出来ずゴリ押しとなってしまったのが惜しいところです。 |
操作性 | 3.0 | 悪くないですが、攻撃モーションはちょっともっさりしてます。 |
ユーザビリティ | 2.5 | チュートリアルがイラストのみと不親切で、理解するのに時間がかかりました。 |
ボリューム | 3.0 | クリアまでのボリュームは可もなく不可もなくと感じました。 やり込もうとすればまだまだ遊べそうです。 |
音楽 | 4.0 | 全体的に緩やかな曲調なものが多く、世界観ともマッチしていて心地よかったです。 会話する村人によって曲調が変わるところにこだわりを感じました。 |
ということで 3.5 です。
このゲームのレビュー記事で「ゼルダとトルネコの要素を組み合わせたゲーム」と表現している記事を目にしたことがあるのですが、これは全く違うと思いました。
アートワークが2Dゼルダっぽかったり、ダンジョンでアイテム収集するという点がトルネコっぽかったりするだけで、ゲーム性自体は別物と言っていいです。
なので、ゼルダ+トルネコを期待されている方にはおススメしません。
このゲームの最大の魅力は可愛いピクセルアートで、この点については期待を裏切らない出来となっています。
ストーリーは薄味で、エンディングを迎えるまで話がほとんど進展することはなく、ダンジョンについては見た目こそ違えど、ダンジョン毎の特徴とかはあまりないので、単調に感じると思います。
繰り返しダンジョンに潜って、ちまちま素材を集めて、武具なり設備のアップグレードをすることになるので、このような繰り返しが好きな方は楽しめる内容だと思います。
自分はこの手のゲームは好きなのでとても楽しめました。
ムーンライター
発売日:2018年5月29日
価格:2,050円(税込)
プラットフォーム:
PlayStation4 / Nintendo Switch / Xbox One / Steam
ジャンル:アクションRPG
プレイ人数:1人
開発:Digital Sun
発売:11 bit studios / Teyon Japan
CERO:A(全年齢対象)
©2019 11 bit studios S.A., 11 bit studios™ and respective logos are trademarks of 11 bit studios S.A. All rights reserved. Digital Sun™, Moonlighter™ and respective logos are trademarks of Wildframe Media. All rights reserved. Licensed to and published in Japan by 11 bit studios S.A and Teyon Japan.
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